40歳以上の人の4割が眩暈(めまい)を経験していると言われています。眩暈のほとんどは重大な病気(脳梗塞など)が原因で起こっているのではありません。
ほとんどの眩暈(めまい)は病気ではなく症状で、現実に起こりえない状況を誤って認識しているという誤認識にすぎません。
実際、天井が回転するということは非現実的であり、眩暈(めまい)は、その誤認識が『症状』として現れたものに間違いはありません。
しかしその苦しみは耐えがたいもので、簡単に『状況認知の誤り』として軽々しく処理することは難しいとされており、ゴッホは自身の眩暈(めまい)と耳鳴りから逃れるために、自ら耳を切り落としたと言われている程です。
眩暈(めまい)の分類
・前庭性めまい(回転性めまい・めまい)
症状:”グルグル”回ると表現されるめまい
原因:前庭または内耳障害によるものがほとんどで、まれに脳からの出血、一過性脳虚血発作
・非前庭性めまい(非回転性めまい・めまい感)
非前庭性めまいは大まかに3通りに分けられる。
1.不動性めまい
症状:フワフワと浮かぶ様な感覚のめまい
原因:耳石器障害、内耳機能消失、自律神経失調症など
2.動揺性めまい
症状:ユラユラと揺れる様な感覚のめまい
原因:回転性めまいが慢性化した場合や脳の血管病変、パーキンソン病など
3.眼前暗黒感(立ちくらみ)
症状:目の前が真っ暗になり、力が抜けて立っていられなくなる。
原因:脳血行障害、貧血、自律神経失調症、仮面うつ病など
非前庭性の眩暈は脳血流を良くすると良くなることがほとんどですが、前庭性の眩暈は単純ではなく脳血流を良くしながらチョットしたトレーニングが必要です。原因不明の眩暈で悩まれている方は多くいらっしゃいます。
病院にかかってみたけどあまり良くならない方は一度ご相談ください。