漢方では、耳鳴(じめい)、耳聾(じろう)と言います。
中医学の耳鼻咽科学の教科書では、下の5の病因病穖で、耳鳴り難聴は起こります。
病因病機
1.風熱の邪の侵襲
風邪(感冒)などから始まり、耳の中に気が塞がって、耳鳴り、聴力の低下が起こり、耳が塞がっているので自分の声が大きく聞こえる。頭痛、悪寒、発熱などを伴う。
2.突然のひどい怒など
怒したあと耳鳴・耳聾が悪化して、耳が張った感じや耳痛を生じる。頭痛がしたり眩暈がしたり、顔や目が赤くなり口が苦く、喉が渇く、燥躁して落ち着かない。脇が痛む。
3.酒や濃厚な味の食品を過食すると脾胃が損傷して、痰が生じて、痰が鬱して熱に変化し、痰火が上って気道を閉塞して耳鳴耳聾になる
蝉の鳴き声が止まらず、時に閉塞して気がつまる感じがして、はっきりと音が聞こえなくなり胸悶、咳嗽して痰が多い、口が苦いなど。
4.飲食の不節制や労倦、寒涼の食品の過食などが原因で脾胃を損傷して起こる
疲れると耳鳴・耳聾が悪化し、また起立時にひどく、突然耳の中が空虚感や冷たい感覚が生じる。倦怠感があり、食が少なく、食後に腹脹を生じる。
5.腎精が耗損する(老化など)と耳鳴・耳聾が発症する
昼夜問わず常に蝉の鳴き声が聞こえる、夜間にひどくなる為不眠となり、聴力も次第に低下する。
これらの他に血流を良くする漢方薬を加えたりします。
通販で製薬メーカーがやっているものと少し違いますね。
店頭にいると老化とストレスの耳鳴耳聾が多い気がします。
製薬メーカーが中医学理論と違うのは、日本では、漢方理論とは別の薬が承認せれる時の適応症というどんな病気に使う薬ですと決まるものがあるんですが、これに耳鳴りが載っていないと、耳鳴りで宣伝できないんです。
だから、宣伝では、中医学理論と違う処方や説明になるんでしょうね。
そもそも、耳鳴耳聾はそんなに簡単には治りません。だから宣伝で売れても効いていないと思いますよ。
少し前は盛に宣伝してたのが、ぴたりと止んでますもんねぇ。