『昭和堂薬局』

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にきびって、しつこいですよね!

 にきびって気になりますよね。ジジイの私でも顔にできると気になりますから…

 特に思春期の10代後半ではできやすく、みなさん経験している人多いですよね。

 

 最近は、大人のにきびも増えています。
にきびの主な原因は、アクネ菌である事は有名です。但し、このアクネ菌は、通常我々の皮膚にいる菌なのです。皮脂が多くなったりすると増殖して、炎症を起こしてしまうのです。


 漢方的には、赤いにきび、黄色いにきび、白いにきび、紫のニキビがあります。

 

赤いにきびは、炎症が強く、生理前後でひどくなりやすく、便秘気味で、口が渇く、イライラしやすい、目の充血などがあり、脂っこいものや甘いものを好みます

 

黄色いにきびは、赤く腫れて化膿しやすいにきびです。熱症状が強く、暑がりで、のぼせやすく、イライラして、女性はおりものが黄色くなります。赤にきびの人達よりも更に脂っこい食べ物や甘いジュースを好みます。

 

白にきびは、呼吸器や胃腸の弱い人に多いにきびです。元々胃腸が虚弱で風邪をひきやすく、元気のない人に多いにきびです。

 

紫のニキビは、血液の巡りが悪く、老廃物が溜まりやすい人達のにきびです。治しにくく、跡が残りやすいです。

 

 人によっては、単純ではなく、いくつかのにきびが合わさっている人もいます。また、にきびは、治しにくいものが多く、漢方薬だけではなく、生活習慣や食生活の改善も非常に重要です。特に、不規則の生活や寝不足、脂っこい食べ物や甘い食べ物は少し控えるようにしましょう。


 簡単に書きましたが、にきびの治療はそんなに簡単ではありません。何種類かの漢方薬を組み合わせて治療することになります。しっかり治さないと繰り返し起こってしまったり、跡が残ってしまうので早めに治すことをお勧めします。

 


昭和堂薬局 | 2024年7月25日

 

クラシエ薬品の自社製造漢方が値上げしない!

 戦争や為替の問題等で、身の回り品のいろいろな物が、毎月のように値上がりしています。。

 

 漢方薬も例外ではなく、生薬が値上がりしたり、為替の問題でいろいろな漢方メーカーが値上げをしてきました。この後に値上げをするという告知を受けている商品のあります。

 

 その中になって、クラシエ薬品が自社工場で製造している漢方は値上げのうわさも聞きません。
しかし、クラシエ薬品が他のメーカーに製造依頼をしている物は少しづつ値上がりしていますが…
*中国工場でバルクまで製造して、日本に輸入、国内工場で製品化という流れの様です。これにより関税などが安くなるようです。


 このご時世で自社の努力で値上げをしないのはえらいですよね。

 

 最近は、スーパーのオリジナルブランドの値下げというニュースを聞きました。
物価が上がって、家計に入ってくるお金が変わらなければ出を抑えるよりしょうがないですもんね。

 

 最近は、漢方は高級品になりました。しかし、漢方製造メーカーが高くしているのではなく、生薬の高騰と生薬は輸入が多いので為替の問題が常に出てきます。

 

 今年度はとうとう、医療用の漢方薬の薬価が上がりました。これまで、薬価が下げられて作る側はどうにもならなくなったんですね。

 

 クラシエ薬品の漢方薬は品質を落とすことなく、価格を維持しています。

 

 機会があったら試してみてください。


昭和堂薬局 | 2024年7月9日

 

この季節、毎年身体がだるい、疲れやすい! 何とかして~

 高温多湿の日本では、元々胃腸が弱い人が多いのですが、この時期は、湿度が高く気温が上がってくるために胃腸に負担がかかるようになります。そこに、冷たい物や油っこい物を取り過ぎると、表題のようなことになってきます。この辺で治まってくれるといいのですが、そうはいかず、便の異常やむくみ、食欲不振などなどが起こります。

 

 漢方では、脾(胃腸)の働きが落ちているので、脾(胃腸)を補う薬を使います。そして、脾虚で胃腸の働きが落ちているのであれば、大なり小なり消化管に湿が停滞します。この停滞した湿(水分)が多いと便は軟便や下痢になります。しかし、その湿邪が痰(ネバネバした水分)になってくると便がネバツキ排便しにくくなってきます。

 

 水っぽい下痢の状態の場合は、参苓白朮散です。ネバネバした便でやや便秘の時は六君子湯になると思います。

 

 胃腸が弱っていてお腹が痛くなる場合は、黄耆建中湯や桂枝加芍薬になります。

 

*私も若いころは(30歳代)、よくお酒を飲みに行っていたのでこんな状態によくなりました。その時は参苓白朮散を飲むと下痢は治りましたが、またすぐに飲みに行くので、だるさや食欲不振は残ってしまって、その後、夏バテになっていました。(今は、お酒をやめたのでこんなことになりませんが…)


昭和堂薬局 | 2024年7月1日

 

女性に意外と多い円形脱毛

 女性に意外と多い円形脱毛

 

 30歳代の女性に意外と多いのが円形脱毛です。

 

 女性は髪の毛が長いので、気が付き難いのですが…

 

 自分でも気が付かずに、美容院や仲の良いお友達に指摘を受けるケースが多いです。

 

 この場合は、中医学的には肝鬱(簡単にいうとストレス)や血虚(血の不足、ただし、🟰貧血ではありません)

 

 それには、これです。

 

 逍遥顆粒❗️

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飲んでみようかなっと思ったら、ご相談して頂けると嬉しいです。


昭和堂薬局 | 2024年6月25日

 

そろそろ梅雨入り?

 流石に、そろそろ梅雨入りじゃないかと思うのですが…

 

 こういう年は、豪雨が多いそうですね。しとしと雨の方がありがたいですけど

 

 日本人は、胃腸の弱い人が多いので、梅雨の高温・多湿は苦手な人が多いですよね。

 

 中医学的な表現でいうと、「湿邪」の影響で、身体がだるい、むくみやすい、胃腸のトラブルで、食欲不振や下痢などが起こりやすくなってきます。

 

 暑さの「暑邪」も加わってくると、夏バテにつながってきます。

 

 熱中症予防のために、水分補給することは大切なのですが、それが過剰になってしまったり、冷たいものを多くとってしまったりすると、体調を崩しやすくなります。

 

 胃腸に負担をかけないように、暴飲暴食、油っこいもの、冷たいもの、生ものなどは避けましょう。(食事は暖かいものを食べましょう。ソーメンばかりになると、ソーメンしか喉を通らなくなりましよ。)

 

 また、生活のリズムを整えて、睡眠不足や過労に気を付けましょう。
 食材としては、梅干しや香辛料の効いたカレーなどで、食欲を維持しながら、適度な運動や入浴で発汗ができる身体にして、体温調整ができる身体にしましょう。

 

 それでも、調子が悪くなってしまったら、漢方薬ですね。


昭和堂薬局 | 2024年6月18日

 

あなたの爪は健康ですか?

 誰もが、「美しくきれいでいたい」特に女性は、いくつになってもそう思っている方が多いのではないでしょうか。その中で、近年は爪にも注目が集まりネイルアートをされる方も増えていると思います。

 

 爪はケラチンというたんぱく質からできています。体表面積全体に占める割合はわずかなものですが、「健康状態を映し出す鏡」とも言われ、体内の状態が反映される場所でもあります。

 

 健康な人の爪は、きれいなピンク色でツヤがあり、滑らかで斑点や凹凸などはありません。軽く押すとうっすらと白くなりますが、離すとピンク色に戻ります。これは、爪の真下にある毛細血管を流れる血液の状態がいいことを示しているのです。

 

 中医学では、「爪は筋の余り、筋の延長」、「爪は血によって養われる」と言います。筋を司り、血を蔵する五臓は「肝」です。爪が白っぽかったり、もろく割れやすくなっていたら、それは「肝血虚(かんけっきょ)」という状態で、肝の働きが低下していることの現れです。

 

<横線がある>
 湿疹などの慢性疾患や体調不良がある。栄養が十分に吸収されなかったために健康な爪が作られず、その部分が縞になっている。
・血虚(けっきょ)・・・血の栄養不足
・気虚(ききょ)・・・エネルギー不足
<縦線が目立つ>
 老化や栄養の吸収不足。正常な爪にもうっすらと縦線があるが、老化により爪床を支えきれなくなると、縦線の数が増えたり、溝が深くなる。
・腎虚(じんきょ)・・・腎の機能が低下した状態
・肝血虚(かんけっきょ)・・・肝の血が不足し肝の機能が低下している
<先端が割れやすい>
 薄くて脆い爪。ストレス、過労、貧血、飲み過ぎ、乾燥などが原因。
・血虚(けっきょ)・・・血の栄養不足
・陰虚(いんきょ)・・・潤いの不足
<スプーン状にくぼんでいる>
 貧血。爪の反り方が逆になり、真中が窪んでいる。
・血虚(けっきょ)・・・血の栄養不足
<爪半月がなくなっている>
 爪半月は爪の生え始める部分で甘皮をめくって隠れていれば正常。ない場合は消化機能が低下している、または、たんぱく質不足。
・脾虚(ひきょ)・・・消化器系の機能が低下した状態
・肝血虚(かんけっきょ)・・・肝の血が不足し肝の機能が低下している
<バチ型>
 全体につぶれたような形。生まれつきでなく、途中からの場合は呼吸器や心臓にトラブルの可能性がある。
・瘀血(おけつ)・・・血流が滞っている

 

これは、あくまでも私の私見ですが、縦線があって爪が割れやすい人が多いように感じます。よく切れる爪切りにしただけでも爪の割れは防ぐことができます。しかし、爪の状態は体の中の荒れ割れですから、食生活や生活習慣を見直すと共に、漢方薬を試して見てはいかがでしょうか。


昭和堂薬局 | 2024年6月4日

 

段々、湿度が上がってくるとふえてくる、胃腸虚弱のめまい

 日本には四季があり、それぞれの季節に特徴があります。
 今は、だんだん気温が高くなり、それと共に湿度も上がってきます。

 

 そう思っていると、めまいと吐き気を訴えてくる方がいらっしゃいます。

 

 こんな時によく使う処方が、「半夏白朮天麻湯」という処方で、胃腸が弱ることにより「肝」を滋養できなくなり肝陰が不足して肝気をコントロールできなくなり、肝気が上昇し、痰湿も上に上がって、胃気もおろすことができなくなるので、吐き気・嘔吐を伴う、めまいや頭痛が現れてきます。

 

 半夏白朮天麻湯は、胃腸を正しく機能するようにしながら、痰湿をとり、嘔吐を止めて、身体に必要な物質を作り各臓腑に配って正常に機能するようにする処方です。

 

 この時期は、胃腸機能を衰えさせないように、暖かいものや香辛料の効いたもので食欲を維持することも大切です。その季節に応じた養生をしましょう。


昭和堂薬局 | 2024年5月22日

 

麦味参顆粒(生脈散)って凄い!

 イスクラ産業(漢方メーカー)さんから、週1回漢方の情報がメールでやってきます。今回、生脈散(麦味参顆粒)について興味深い記述がありましたのでご紹介します。

 

 以下が紹介された記述です。
 中国清代の康煕帝(こうきてい)、雍正帝(ようせいてい)、乾隆帝(けんりゅうてい)(1711年~1799年)までの祖孫三代では、孫の乾隆帝は一生のうちに20人を超える子宝に恵まれ、世に17人の皇子を残しました。

 

 かなり強いパワー(力、元気)を持っていたと言われています。

 

 中国に、歴代の皇帝は600人近くいましたが、70歳を超えて健在だった皇帝は9人のみでした。長寿の養生を研鑽し続けた乾隆帝は89歳まで生きて、中国歴代の皇帝の中で最長寿の皇帝となりました。

 

 そのパワー(エネルギー)の源はどこにあるのでしょうか。

 

 乾隆帝は文武両道で、狩猟、乗馬、作詩、書道、絵画、音楽等々、学問だけでなく様々な技芸にも精通していました。また、よく地方へ巡幸し、精神的な刺激を受け、体も鍛えました。精神的にも体力的にもよく鍛え、整えられていたに違いありません。

 

 実は、超多忙の日々を送る乾隆帝には、漢方養生にこだわりがありました。宮廷侍医のお薦めを聞いて、長期間にわたり、ほぼ毎日「生脈散」を服用していたのです。

 

 生脈散は、中世から近世の救急漢方として知られた処方です。

 

 清の汪昂は著書『医方集解』の中で「人間が死にそうで脈が絶える時、これ(生脈散)を飲んだら、蘇ることができるので、その功績はかなり大きい」と、生脈散を高く評価しました。

 

 確かに、歴代皇帝が重篤な病で命が危うい時には、延命措置として生脈散がよく処方されています。

臨終前の光緖帝(1871年~1908年)を診ている6人の名医の一人、杜錘駿が『徳宗請脈記』に光緖帝の病状、治療経過及び光緖帝の臨終前の病状を下記のように詳しく記しています。

 

 「皇帝が寝台に横になっている。私が手で脈を取ると、驚いたようで、口・目・鼻が突然動いた。これは間違いなく、肝風によるものと思って…。すると、「とても重篤なので、生脈散を処方する」」

 

 輸血・酸素吸入・注射治療などの現代医学の救急措置がない時代は、生脈散は宮廷の救急薬として使われていたことが、ここから伺えます。

 

 800年余りの歴史を持つ生脈散は、現代では、養生にはドリンク剤、救急には注射液といった使い方が、中国では当たり前になっています。
(中医学講師 陶 惠寧(とう けいねい))
ここまでが紹介された文章です。

 

 以前、私も生脈散の点滴は、聴いたことがありました。それは、日本の大学病院で日本に来ていた中医師が行ったものでした。だいぶ昔に聞いた話でどんな病状だったのかは覚えていません。

 

 現代的には、熱中症予防で有名になった処方ですね。大汗をかいて、気と陰を消耗した人や暑い時期に大汗をかいてしまいそうなときに服用します。(ポカリやOSワンなどと飲むとより効果的です。)
また、秋に乾燥して風邪を引きやすい時期に粘膜を潤し、気を補って風邪と戦う力を補うために服用したり、単に疲れなどにも使います。

 

 これから、暑い時期が増えるため、この処方が活躍しそうですね。

 この処方は、多くに方にお試しいただける、あまり飲む人を選ばない処方ですから、お気軽にお試しいただけるといいと思います。


昭和堂薬局 | 2024年5月1日

 

同じ漢方処方でもメーカーが違うと効き目が違う

 当店の顧客が、2人続けて「◯◯湯」を飲んでいますとドクターに申告したために、その人が意図しないT社の同じ漢方薬が処方された。ところが、処方された漢方を服用したが効果が感じられず、以前から服用していた当店が採用している漢方薬を購入して行きました。


 こんな話は時々あるんですが、続けてだったのでご報告させていただきます。

 

 2人とも以前から飲んでいた処方なので効果の違いに気がついたんでしょうが、初めて服用した人だったら、「漢方は効かない」って事になりますよね。

 

 また、当然お医者さんが出した漢方薬ですから医療用の100%のエキスです。当店が出していたのは、メーカーの違う100%のエキスの物と60%のエキスの物です。ですから、濃度が濃いから薄いからと言う事で効き目が違う訳では無いんです。

 

 実際、当店でも良かれと思って採用した漢方薬が全然効かなかったと言う事もあるんですよ。そのような時は当然メーカーを変えて効く物に変更します。

 

 同業者のご子息が大学で成分比較をしたという話を聞きましたが、だいぶ違う様です。この結果になってしまうのは、使用する生薬に質の違いと製造の仕方じゃないんですかねぇ。

 

 有名漢方メーカーだからいい訳でもなく、処方によっては、この生薬が入った処方はここのメーカーの物ががいいという場合もあります。

 

 当店ではその辺を吟味して選んでいるつもりでいます。

 

 折角、漢方を試して見るんだったら効きそうな漢方薬にしないとその処方が合っているのか分からないですよ。


昭和堂薬局 | 2024年3月14日

 

活血の漢方で「瘀血」を解消しよう。

前回の続きです。

 

 さまざまな原因で引き起こされる「瘀血」を解消して、本来の血液の流れに戻す働きが「活血」です。活血は日々の生活習慣改善が重要ですが、漢方薬の「活血剤」の力を借りることも一つの方法です。ただし、漢方だけに頼るのでなく生活習慣も改善する必要がありますが…

 

 その中でも、近年注目されているのが「丹参」です。日本ではまだあまり知られていませんが、「丹参」には優れた活血の働きがあり、中国では古くから使われてきた生薬です。また「川芎」「芍薬」「紅花」なども活血の働きがあります。

 

 瘀血はストレスなどによる気の滞りが原因になることもあります。気の滞りには「木香」「香附子」などがよく用いられます。


昭和堂薬局 | 2023年12月5日


横浜ポルタ内にある漢方薬局。あなたの健康な体を取り戻すお手伝いを致します。