『昭和堂薬局』

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初産の年齢が30歳を超えた

 厚生労働省は5日、2011年の人口動態統計(概数)を発表した。
 それによると、初産の年齢が30歳を超えたという。また、平均初婚年齢も男性が30.7歳、女性が29.0歳で、過去最高を記録している。
 最近、テレビコマーシャルの影響からか、お客様から「女性は7の倍数、男性は8の倍数で体調の変化があるの?」という質問を受けることが多い。この考え方は東洋医学のもので、成長や老化が女性は7の倍数、男性は8の倍数で段階的に上昇、下降することを指す。このことから妊娠に適した年齢(東洋医学では腎の力がみなぎっている時期)は、女性28~35歳、男性32~40歳で、それを超えると妊娠しにくくなります。一般に女性は35歳を超えると急激に妊娠しにくくなるといわれます。
 しかし、老化には個人差があるといわれるように、妊娠に適した年齢も個人差があります。自分の人生設計で、妊娠に適した時期を超える可能性のある方は(限度はありますが…)前もって準備が必要になります。東洋医学的には成長や老化は腎の力で計ります。では、腎の力はどうすれば衰えないのでしょうか。腎には生まれ持った力(先天の精)と生まれた後に食べ物などから作られる力(後天の精)があり、先天の精は生まれた時にご両親から受け継いだもので、これを消耗しないようにすること、”睡眠をきちんと取り、疲れをためない””過度な性生活をしない”などや食生活の乱れやストレスで後天の精が補充できないことを防ぐ必要があります。
 最近よく思うことは便利な食べ物が多くなり、食材から作ったものを食べていない人が意外に多いことです。私たちの体は生き物です。生きたものから命をいただき自分たちの命にしているのです。ましてやこれから自分たちの子供を作り、自分たちの精を分け与えるのでしたらなおさらです。簡単に食を述べると旬のものを摂り、食材から作ったものを摂りましょう。インスタントや加工食品は控えましょう。ちょっと手遅れと思っている方は漢方の補腎薬があります。
 このようなことの積み重ねで腎の力が衰えるのを防ぎ、いつまでも若い体を保ちましょう。


昭和堂薬局 | 2012年6月12日

 

10組に1組不妊に悩む

 5月6日の読売新聞に”10組に1組不妊に悩む”という記事が掲載されていました。
 読売新聞によると「不妊に悩むカップルは10組に1組とされる。一般に35歳以上の女性は不妊症になりやすく、晩婚化に伴い、不妊治療を受ける人は年々増えている」という内容でした。
 実際、当店に不妊の漢方相談に来る方も増えている。読売新聞は高度な不妊治療を行う医療機関に対しアンケート調査をし、昨年1年間の治療実績を調べている。漢方相談に来る方のほとんどが不妊外来に通っているか、過去に通っています。この医療機関の実績は妊娠数だけで妊娠率が載っていないので、その医療機関の良し悪しではないと思いますが、相談の方に通っている医療機関でどんな事をやっているか?どんな事を言われたか?を聞いていると医療機関によっていろいろだなぁと思います。不妊治療を行っている医療機関ならどこでもいいのではなく、自分に合った医療機関を探すのがいいのでしょう。
 また、漢方の特徴は補う薬があることで、加齢により妊娠しにくくなっているのですからそれは衰えであり、補うことが必要なのです。漢方薬で妊娠させることはできませんが妊娠しやすい体づくりは出来ます。不妊治療をしているけど月経周期が安定しなかったり、経血量が少ない、ストレスを感じてしまうなど、なんとなく調子のよくない方は、漢方薬を試してみることをお勧めします。是非ご相談ください。


昭和堂薬局 | 2012年5月8日

 

不妊とストレス

 不妊相談をしていて思うことが、周囲の人からの何気ない一言が不妊で悩む人に与える大きなストレスです。
 ご両親から”孫の顔が見たいわ””そろそろ子どもは?”など言われた経験のある方は多いと思いますが、不妊でない人にはなんでもないことが不妊で悩んでいる人にとってはものすごく大きなストレスになるのです。そして、このストレスによってさらに子どもの出来にくい状態に体はなるのです。ストレスはホルモンバランスを崩し、女性では生理不順や生理痛、ひどいと子宮筋腫や子宮内膜症、多嚢胞性卵巣、高プロラクチン血症、男性では精子の減少や精子の運動率の低下、性欲減退などになります。
 それでなくともストレス社会と言われ多くのストレスを抱えている人が多い時代に…。
 毎日忙しく働きゆとりのない生活を送っていませんか?休日に寝だめや溜まった家事をかたずけたり生活に追われるのでなく、少しの時間をつくって夫婦で散歩したり、音楽を聴いたり、旅行をしたりゆったりとした時間をつくることが大切です。また、周囲(特にご両親)から子どものことを言われてストレスになっている方は、はっきりと言われることでストレスになっていることを伝え、言わないようにしてもらうことです。
 不妊の原因は女性ばかりでなく男性に原因がある場合が多くあります。仕事のストレスや体の疲れで性欲がなくなり子作り目的だけのセックスになっているケースも多くあります。
 夫婦生活はやっつけ仕事ではありません。愛を確かめ合いそのことで幸せを感じることで仕事のストレスの発散になったり日々の活力にもなると思います。これは子育ての時期だけの問題ではなく夫婦仲がうまくいく秘訣ではないかと思っています。年老いてセックスができなくなっても夫婦で仲良く手でもつないで散歩したり旅行することで健康で幸せな生活が送れます。
 しかし、どうしてもストレスから逃れられない場合は漢方やハーブなどを試してみるのもいいと思います。漢方にはストレスに対し疏肝薬を使います。また、西洋ハーブには抗ストレス作用があると言われるものが多くあります。
 不妊で悩むご夫婦は多くいます。二人で悩まず相談してみてください。その悩みを話すだけでも楽になります。


昭和堂薬局 | 2010年10月21日


横浜ポルタ内にある漢方薬局。あなたの健康な体を取り戻すお手伝いを致します。