最近何となく「歳をとって来たかな?」とお感じになる男性が多いと思いますが、40代から60歳代にかけては、男性の社会的責任とストレスが公私共々高まる時期です。
そのため、人によっては、ある日突然男性ホルモン(テストステロン)の分泌が急激に減ってしまうために、自律神経失調のような不定愁訴を生じてしまことがあります。これが、男性更年期です。
多くの女性の場合、更年期は閉経を前に比較的わかりやすいのですが、男性の場合は閉経のような目に見える出来事がありませんし、さまざまな偏見や社会通念により、なかなか認識されませんでした。
「男性にも更年期がある」という説は、欧米では1940年代から様々な提唱と多くの検討がされており、社会の成熟化や高齢化にともない、この10年余の間に抗加齢医学への関心とともに世界的な認知になりました。