子宮筋腫は、子宮にできる腫瘍のなかで、もっとも頻度の高い良性の腫瘍です。40才代の女性では3人に1人が筋腫をもっているといわれていますが、20才代の女性にできることもあります。子宮筋腫は無症状のことも多いのですが、筋腫ができた部位や大きさによって、月経異常(過多月経、過長月経など)、不正出血、出血過剰による貧血症状(息切れ、めまい、顔色不良など)、月経困難、圧迫症状(頻尿、便秘)などの症状があらわれます。また、不妊症や流産の原因になる場合もあります。
最も多い自覚症状は、月経量の増加とそれに伴う貧血です。月経時の出血が多かったり、不正出血があれば疑ってみる必要があります。筋腫が大きくなると、直腸や膀胱を圧迫し便秘、尿が近くなるという症状もあらわれますが、たいていは本人が気づかない場合が多いものです。