子宮内膜またはそれに似た組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮内膜以外の場所で発生し発育する疾患が子宮内膜症です。20~30代の女性で発症することが多く、そのピークは30~34歳にあるといわれています。そして、エストロゲン分泌が低下する40歳代後半から閉経に向って減少していきます。
子宮内膜症は女性ホルモンの影響で月経周期に合わせて増殖し、月経時の血液が排出されずにプールされたり、周囲の組織と癒着をおこしてさまざまな痛みをもたらしたりします。また、不妊症の原因にもなります。
子宮内膜症は、生活環境やライフスタイルの変化により急激に増加しており、日本では約100万人ほどの女性のQOL(生活の質)を長く脅かしています。