寝る前にコップ一杯の水を飲むと美容や脳梗塞予防になるのは本当なのでしょうか?
水分を摂ることで血液の粘稠度は確かに低下します。しかし、30分~1時間で元に戻ってしまうので、就寝してから起床するまでの時間を粘稠度低下させておくことはできません。
通常私達は7時間位、トイレに行かずに眠ることができます。これはバソプレシンという抗利尿ホルモンにより尿が濃縮される為です。しかし寝る前に水分を摂ることにより、このバソプレシンの作用する時間が遅れてしまうため、寝る前に飲んだ水分が夜間尿になってしまうのです。夜間尿は睡眠を妨害するため不眠につながり肌に良いはずがありません。
また、就寝中500~1200mlは汗などで排泄されてしまう為に脱水は避けることができませんから脳梗塞の予防にはならないのです。
とは言うものの寝る前にのどが渇いているのに水分を摂ることがいけないと言っているのでなく、のどが渇いていれば飲んでかまわないと思いますし、水分を摂っても夜間尿がない人は飲んでいいのです。
美肌になりたい人や脳梗塞予防をしたい方は寝る前に水分を摂るのではなく別の方法を考えた方がよいと思います。