アトピー性皮膚炎・花粉症を代表とするアレルギー患者の数は、年々増加しているといわれています。厚生労働省の調査でも全国民の3分の1が何らかのアレルギーに悩んでいるとの報告があります。
最近では、”茶のしずく”という石鹸の小麦アレルギーが問題になりました。年々花粉症で悩んでいる人も非常に多くなっています。
ではなぜ、アレルギーで悩む人が年々増えているのでしょうか?
その原因については、以下のようなことが考えられています。
1.アレルゲンの増加
アレルギーを起こすアレルゲンの量が昔より増加しています。特にスギ花粉とダニが顕著です。
2.食生活の変化
食生活の欧米化で、アレルゲンとなるたんぱく質の摂取量が増えています。
3.環境汚染
体にアレルゲンが入ってきた際、免疫反応を過剰に強くする触媒のような働きをする物質があります。たとえばディーゼル車の排気ガスや環境ホルモンなどが挙げられます。
4.衛生仮説
衛生仮説とうのは、現代型の生活環境において、細菌や寄生虫の感染症が減ったことでアレルギーが増えたという仮説です。
5.腸内細菌環境の悪化
抗生物質の乱用や日本の伝統食(発酵食品)摂取量の減少などによる腸内細菌の変化。特に善玉菌の減少です。
6.ストレス
ストレスを感じると、交感神経でアドレナリンが多く作られます。それにより免疫のバランスが崩れます。
ではどうすればよいのでしょうか?
”茶のしずく”問題の報道を聞いた時、”アレルギーはなぜ増えるか”を考えていると、以前拝聴した小島保彦博士の講演を思い出しました。
小島博士は生体内インターフェロンを発見した人で、現在は薬としてウイルス性肝炎やがんの治療に使われています。この生体内物質を世界で初めて発見したのです。
博士は「食はインターフェロンを誘起する」と述べており、博士自身、食に近い漢方生薬の中からインターフェロンを誘起する生薬を探しました。食には薬のような強い作用はありませんが、長い時間をかけて体に影響を及ぼすのです。
また、薬として体の外からインターフェロンを投与すると大量に使わないと効果がなく、その分副作用も多くなります。しかし自分の体からインターフェロンを誘起させれば副作用も起きません。
今のアレルギーの薬は症状を抑えているだけでアレルギーを起こらない様にはしていません。この小島博士の指導のもと開発された”4種の植物エキス”を食の改善の一環で使用し、症状がある時には漢方薬を合わせて使うと良いと思います。また、実際の食事も改善する必要があります。インスタント食品、加工食品や油の使用を控えるなどすると良いでしょう。