1月25日の「ためしてガッテン」で”糖化(グリケーション)”のことが放送されました。
”糖化”は最近医療業界で話題になっていますが、テレビ番組でもう放送されると思いませんでした。以下が放送された内容です。
今、女性を中心に大人気のストレッチ!
以前もガッテンではストレッチによって「肩こり・腰痛緩和」「転倒予防」の効果が期待できるとお伝えしましたが、今回、さらにうれしい情報が!
実は、最新研究からストレッチで、全身の老化に関わる「ある細胞」が活性化し、さまざまな健康効果を発揮すると判明!
なんと!「高血圧」「動脈硬化」「どうき・息切れ」や「手足の冷え」などを改善できちゃうんです。
とっても気持ちいい上に、体を若返らせちゃうストレッチの極意を大公開!
体をガチガチにする原因は?
なぜ年とともに人間の体は硬くなってしまうのか?
詳しく調べてみると、体の硬い人と柔らかい人では、筋肉の中の”ある物質”の質に違いがあるとわかりました。
それはコラーゲンです。
そもそも、コラーゲンは全身の細胞や組織を支える働きをしており、実は筋肉もコラーゲンの膜で覆われています。
しかし、運動不足や糖質の摂りすぎなどで血糖値が高い状態がつづくと、コラーゲンに糖がまとわりついて伸びにくい筋肉に変質してしまうのです。
この現象は「糖化」とよばれ、筋肉のみならず骨や血管など全身の老化を加速する原因と考えられています。
※柔軟性の決定要因はコラーゲンだけではなく、神経などの影響も考えられます。
柔軟性アップで若返る!
実は近年、糖化されたコラーゲンがストレッチによって改善されることがわかってきました。
ストレッチで筋肉をのばしていくと、その刺激によってコラーゲンを製造する特別な細胞「線維芽(せんいが)細胞」が活性化します。
そして、糖化されたコラーゲンを壊して、新しいコラーゲンに置き換えてくれます。柔軟性を高めることは、いわば全身の筋肉を若返らせることなのです。
さらにうれしいことに、ストレッチによって「血管の筋肉」も柔らかくなり、動脈硬化が改善していく事が分かってきました。
国立健康・栄養研究所がおこなった研究では、半年間ストレッチを継続したグループでは血管年齢が平均でおよそ10歳若返ったという結果が出ています。
これは、ストレッチの刺激によってコラーゲンの糖化が改善される効果に加え、血管内皮細胞から血管を柔らかくする一酸化窒素(NO)が出るためだと考えられています。
心肺機能が若返るストレッチ
「最近、年のせいかちょっと階段をのぼっただけで息切れが・・・・」という人にオススメのストレッチがあります。
それは呼吸法とストレッチを組み合わせた「呼吸筋ストレッチ」と呼ばれる方法です。
呼吸筋とは聞き慣れない言葉ですが、肺を伸び縮みさせるために働く筋肉のことで、加齢や運動不足で硬くなってしまうと、息苦しさの原因になります。
息苦しさを感じた時などに、呼吸筋ストレッチを5分程度おこなうと息苦しさが解消され、日常の動作が楽におこなえるようになります。
さらに、呼吸筋ストレッチのうれしい効果が「手足ポカポカ効果」。
ストレッチをしながら深い呼吸を繰り返すことで副交感神経が優位になり、手足の血管が広がる効果が期待できます。
*ホームページからの抜粋です。
”糖化”については去年の12月8日のコラム”皮膚の老化”で紹介した肌のほかにも血管、関節、筋肉、脳などいろいろな部位やそれにより起こる病気が多くあることが解ってきています。予防策は血糖値を高くし過ぎないことです。炭水化物や甘い物の摂り過ぎに注意しましょう。