高齢の男性も女性も便秘で悩んでいる方が多くいらっしゃいます。前回のコラムでも書きましたが、水分を除いた3分の1が食べカス、3分の1が新陳代謝によってはがれた腸粘膜、残り3分の1が腸内細菌です。加齢により食事量が減ってくるため食べカスが減ってきます。また、新陳代謝が低下することによりはがれる腸粘膜も減ってきます。すると便の量が減る事により便の腸管への刺激が少なくなり、腸の蠕動運動が低下してしまい便秘がちになってきます。
また、腸の働きを助けている腸内細菌にも変化が現れます。乳幼児の時に多かった善玉菌が減少し、乳幼児の時にはあまりいなかった悪玉菌、特にウエルシュ菌という嫌気性菌(酸素が少ない方が元気でいられる菌)が増え、ガスが増えて腸内がアルカリ性になっていくために便は黒っぽく臭くなります。
では、自分の腸年齢はどうしたら若くのでしょうか?
腸内細菌研究で有名な辨野義己先生の「腸年齢チェックシート」を紹介します
その1:生活習慣
□トイレの時間は決まっていない
□たばこをよく吸う
□肌荒れや吹き出物が悩みのたね
□運動不足が気になる
□オナラが臭い、臭いといわれる
□顔色が悪く、老けて見える
□ストレスをいつも感じる
□寝つきが悪く、寝不足
その2:食事編
□朝食は食べないことが多い
□朝はいつも忙しい
□食事の時間は気にしていない
□外食は週4回以上
□野菜不足だと感じる
□肉が大好き
□牛乳や乳製品が苦手だ
□いつもアルコールを多飲する
その3:トイレ編
□いきまないと便が出ないことが多い
□排便後も便が残っている気がする
□便が硬くて出にくい
□コロコロした便が出る
□ときどき便がゆるくなる
□便の色が黒っぽい
□出た便が便器の底に沈みがち
□便が臭い、臭いと言われる
3個以下…腸年齢=実年齢
4~9個…腸年齢=実年齢+10歳
10~14個…腸年齢=実年齢+20歳
15個以上…腸年齢=実年齢+30歳
あなたの腸年齢はどうでしたか?
最近の日本人で腸年齢が若い方は少ないと思います。この多くの原因は食事にあります。
食のバランスを考え、食物繊維や日本の伝統的な発酵食品を摂り、腸内環境を良くし、腸年齢を若く保ちましょう。
腸内環境を整える健康食品もありますので、ご相談下さい。