7月15日の読売新聞に”生殖医療 子供の視点欠如”という記事が掲載されていました。
非配偶者間人工授精(AID)の実施施設に対して読売新聞社が調査したところ、施設の3割で提供者が判るカルテが廃止されている。このことは、子供が遺伝子上の親を知る手がかりを失っていることを意味しており、不妊の親を救うための生殖医療だが、生まれてくる子供の視点が欠けているという状況が明らかになったというものです。
不妊で悩むご夫婦の相談を受けると、子供を授かることが当たり前ではないことを思い知らされます。また、生殖医療の進歩や生殖医療の方法の多様化(精子や卵子の提供や代理出産など)で、その後の親や子供の心のケアやサポートする社会の仕組みが出来ているのか疑問が残ります。
不妊の問題を解決するには性教育や社会の仕組みを変えていく必要があるのは周知のことです。
私も不妊で悩むご夫婦のことは考えていましたが、生まれてくるお子さんのことまでは考えていませんでした。
私は不妊症のご夫婦の心の状態を知るために、子供を授かり出産した時や障害をもったお子さんが生まれたご夫婦、不妊治療をしたが諦めたご夫婦のドキメンタリー映画”うまれる”の監督、豪田 トモさんが執筆された “うまれる かけがえのない、あなたへ”と “えらんでうまれてきたよ”という本を注文中でしたところでしたので、この記事の中の”「自分は誰」悩むこどもたち”にも、生まれた子供のこともかと驚かされました。
不妊で悩むご夫婦は大勢いらしゃいます。いろいろ悩むとますます子供が出来にくくなります。漢方薬は心身のバランスを調えますので、漢方の力を借りて見てもいいかもしれません。
漢方薬屋の中年オヤジに話しただけで楽になるかも…