『昭和堂薬局』

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フジテレビ「全力教室」南雲医師は指摘する三大勘違い健康法

2月23日フジテレビ「全力教室」で南雲吉則医師が巷にあふれる健康法は間違いだらけと指摘しました。
 その健康法とは…
・スポーツをすると痩せて健康になる
・食べてすぐ寝ると体に悪い
・1日3食きちんと食べる
 南雲医師は今年59歳だそうですが、見た目は実年齢よりも若々しく見えます。多くの健康番組に出演され、南雲流健康法を展開し話題のドクターです。
 確かに皆が実践できれば南雲先生のように若々しくなれると思いますが、現実にはなかなか難しいので、少しでも近づけるようにするためにどうすればいいのかお話ししたいと思います。
 「スポーツをすると痩せて健康になる」は、確かにスポーツで痩せることはなかなか難しいと思います。番組で言っているように激しいスポーツは無酸素運動ですから、既についてしまった脂肪はなかなか燃焼できないでしょう。
 しかし、趣味のスポーツであれば適度なストレス発散になり、ある意味良いことだと思います。
 無理をして、楽しさを感じられないのに痩せる目的のためだけで運動をしているのであればやらないほうがいいでし、逆にストレスになります。
 それよりも美しい風景を見に行ったり、公園や美術館に行ったりして、五感でいろいろなことを感じながら歩いてみるのもいいでしょうし、通勤や買い物の時にエレベーターやエスカレーターでなく階段を使ってみたり、バスや電車を一駅手前で降りて歩いてみるなどしてみると、今まで知らなかったお店を発見できたり、素晴らしい景色を発見できたりするかもしれません。
 「一日3食食べる」、確かにこれは大人であれば必ずしも3食でなくていいと思います。
 実際、私は一日2食で毎日、半日ファスティング(断食)をしています。私の場合は胃腸が弱いために3食食べてしまうと胃腸にとって負担になるため、半日胃腸を休めているのですが、これをやり始めてから非常に胃腸の調子が良くなりました。
 最近、カロリー制限することが長寿につながることがいわれています。単純にカロリー制限と言えば食べる量を減らすことを連想しますが、回数を減らしてあげることも方法の一つです。
 また、食べるものにも注意が必要で、”いただきます”は命をいただくことです。野菜や肉、魚などから命をいただいて、私達の命にしているのです。インスタント食品や加工食品など命がいただけそうにない物や人工甘味料や化学調味料などがたくさん使われているものは極力控えた方が良いでしょう。
 このようにちょっとした事の積み重ねが元気で長生きの秘訣です。できることから実践してみてください。
 肥満は病気の出発点です。肥満からいろいろな病気に進んでいきます。肥満は解消しておきたいですね。
 当店ではダイエット相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。


昭和堂薬局 | 2014年2月26日

 

ダイエットを成功させるためには…

世界的に肥満が社会問題になっており、日本もその例外ではなく成人男性では約30%、女性で約20%がやや肥満または肥満であるそうです。以前より肥満がいろいろな病気の原因になることは、このコラムでお話してきました。糖尿病などの生活習慣病はもちろん、ガンや認知症に至るまで様々な疾患との関係が指摘されています。
 このような中、巷ではダイエット飲料やカロリーゼロをうたった商品が続々と発売され、ヒット商品になっているようです。しかし、それら商品に使われている人工甘味料が逆効果になることや体に害になるという報告も出てきています。
 これらの商品は体重を気にされている方が体に良いと思って使っているのでしょうが、ダイエット飲料やカロリーゼロ商品で逆に肥ってしまっては元も子もなくなってしまいます。
 そこで、「カロリーゼロにだまされるな」という本に紹介されていることをご報告しながら、ダイエットを成功させるために「これら商品は使っていいのか?」をお話ししたいと思います。

 人口甘味料には「ホルモンに作用する」「味覚を鈍化させる」「依存性がある」の3つがあり、このことで逆効果になってしまったり、過剰に摂りたくなったり、より甘いものを求めてしまったりするようです。
 この3つの効果が世の中の定説になっているのかは、まだ疑問が残るところですが、人工甘味料が不自然な甘さであることは確かです。ではこれら人工甘味料がどのくらいの甘さなのかご紹介します。
 サッカリンは砂糖の200~700倍、アスパルテームは160~220倍、アセスルファムカリウムは200倍、スクラロースは600倍、さらに新しい人工甘味料のネオテームは7000~13000倍の甘味…
 これだけの甘味があるにもかかわらず、摂っても血糖値が上がらないことが体にとって非常に不自然なことであり、通常砂糖を摂ると甘さを感じ、消化管から吸収されて血糖値が上がります。私たちは舌で味覚を感じます。最近ではこの味覚を感じる受容体がいろいろな臓器にあることが解ってきました。身体の様々なところに存在している味覚受容体がどのような働きをしているかは完全には解っていませんが、消化管の味覚受容体が甘味を感知すると消化管ホルモンが分泌されインスリンの分泌を促しているようです。
 私たちが人工甘味料を摂取すると甘味は感じるのに血糖値は上がらない、けれどインスリンは分泌されるということが起きる。つまり体がだまされてしまっているのです。この不自然な反応が体にいいとは言えません。
 少なくともこれら商品をダイエット目的で積極的に摂っているのであれば、現段階ではやめておくのが賢明だと思います。
 当店ではダイエットに関するご相談を承っておりますので、お気軽に店頭にてご相談ください。


昭和堂薬局 | 2014年2月20日

 

“血管”を若く保つ善玉ホルモンがあった!

2月4日に”たけしの健康エンターテイメント!みんなの家庭の医学”で「健康寿命の秘密が解明!老けないカラダを作る”新事実”大公開SP」と題し、血管を若く保つ善玉ホルモンであるアディポネクチンが紹介されました。

 番組でも紹介されていますが、老化を研究する研究者から長寿の人たちのアディポネクチン血中濃度が高いことが報告されています。このアディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、数年前にメタボ検診が始まるころに話題になったホルモンです。このホルモンは、太ってしまい脂肪がたまっている脂肪細胞では分泌量が減ってしまい、逆に炎症を起こしたり、血栓形成を促進したり、血圧をあげてしまう物質を分泌するようになります。そして、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病などの生活習慣病になりやすくなるのです。

 番組でも言っていますが、長寿の人たちは若い頃から体型が変化していません。肥満の長寿者は見たことがありませんよね。人間は豊かになり、栄養の豊富な食事ができるようになったことで寿命が延びました。しかし、現在は食事が豊富になり過ぎてしまい、多くの方が肥満になってしまっているのです。また、便利ですぐに口にできる食事が開発され、インスタント食品や加工食品がたくさん利用されています。加工することにより失われる栄養素もありますし、安価につくるために全く違うものから作られるフェイク食品までが出回っています。

 これからの時代は食に対する正しい知識を持って、自分の体を守っていく必要があります。食事をする時、私たちは「いただきます」と言いますが、これは食べ物から命をいただきますということです。命がもらえそうにないものが本当の食事なのでしょうか。
 肥満の研究は進歩しています。肥満になるとどんなことが起こるか、ずいぶんわかってきています。正しい知識と少しの努力でメタボを解消して、自分の健康寿命を延ばしてみませんか。

 当店では、肥満解消のご相談を承っております。お気軽にご相談ください。


昭和堂薬局 | 2014年2月11日

 

魚介類摂取で心臓病・脳卒中のリスク低下

 厚生労働省の研究班(代表・三浦克之滋賀医科大教授)の調査で、魚介類由来の脂肪酸摂取が多い人ほど長期間の循環器疾患死亡リスクが低いことがあきらかになり、欧州動脈硬化学会誌「Atherosclerosis」2 月号に掲載されることになりました。
 発表されたプレスリリースの一部をご紹介します。

 対象者は,無作為抽出された日本全国300 地区の一般住民を対象として1980年に実施された国民栄養調査に参加した30 歳以上の成人男女のうち,脳卒中や心筋梗塞等の既往歴のある者などを除外した9,190 人(男性4,028 人,女性5,162人,平均年齢50.0 歳)で、1980 年から2004 年まで24 年間追跡した。
 24 年の追跡期間中,879 人が循環器疾患(脳卒中または心臓病)で死亡した。魚介類に多く含まれる長鎖n-3 系多価不飽和脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)脂肪酸の合計摂取量で4 群に分けたところ,最も少ない群の摂取量は1 日0.42g (さんま1/4 尾程度に相当),最も多い群で1 日1.72g (さんま1 尾弱に相当)) であった。性別,年齢,食塩など他の栄養素摂取量などの交絡因子を調整した循環器疾患死亡リスクは,摂取量の最も少ない群を基準としたところ,最も多い群で20%低く(ハザード比0.80 (95%信頼区間0.66-0.96)),魚介類由来の脂肪酸摂取量が多いほど統計学的に有意に低くなった(傾向性の検定p=0.038)。1980 年時点の年齢で30-59 歳と60 歳以上に分けて分析した結果,30-59 歳の者において魚介類由来脂肪酸摂取量と循環器疾患死亡リスク,脳卒中死亡リスクとの関連をより強く認めた。

 今回のコホート研究では循環器疾患についてですが、糖尿病やがん、アレルギーなどにもこのオメガ3系脂肪酸摂取は関わっています。現在の日本人の食生活は、オメガ3系不飽和脂肪酸と対極にあるオメガ6系不飽和脂肪酸の摂取が多いことが問題にされています。さらに日本ではトランス脂肪酸の規制がなく、このことも体に大きく関係します。特に今の若い年齢層はジャンクフードなどの摂取が多いことで、アレルギーなども多くなっています。
 食事を変えるだけで病気のリスクを改善できるのですから、少し意識してみるといいと思います。
 当店では、食事指導やサプリメントのご紹介をしておりますので、お気軽にご相談ください。


昭和堂薬局 | 2014年2月6日


横浜ポルタ内にある漢方薬局。あなたの健康な体を取り戻すお手伝いを致します。