最近発売された週刊誌の見出しの「ガン克服 あと10年で」に目が止まった。
確かに最先端医療の事が書かれており、もしかすると期待できるのかもしれない。わたし自身、専門医学書を読んでいて、あと10年ぐらいでもしかすると…と思っていたので納得する部分もあります。しかし、この雑誌の中で、ガン診療経験のある500人以上の医師にアンケートした結果が載っており、進行度4期のガンでは半数近くの医師が、ガンそのものの治療ではなく、苦痛を軽減してくれる緩和ケアを選択すると言っています。ガン治療の現状はまだまだという事なのですね。
ひとくちにガンと言っても、色々なものがある事は分かっています。(ガン細胞も生き残ろうとしていろいろな形に変化するのです)ですから、そのタイプによって色々な治療法がなければいけないのです。できる場所も違えば、タイプも色々です。本当に克服できるのでしょうか?
現在、難治性のものから、比較的軽いものまで、いろいろな病気があります。
では、今どのくらいの病気が治るようになったのでしょうか?
例えば糖尿病、昔は糖尿病で亡くなる人は大勢いました。今はそれほど怖い病気ではなくなったと言われていますが、それでも亡くなる人はいますし、糖尿病は無くなっていません。それは糖尿病が治る病気になったと言っていいのでしょうか?
雑誌の中でも、ガンを遠ざける生活の話が出ています。食生活の見直しや嗜好品を止めるまたは節制する、運動、体重管理でガンのリスクが減ると言っています。おそらく、これらは病気になりにくい生活習慣でガンに限ったことではないように思います。
人間の体は、まだまだ分かっていない事だらけです。先端医療はかなり高額で、未知の副作用などもあるかもしれません。そこに期待するのではなく、バランスのとれた生活こそが病気克服の早道なのでしょうね。
体のバランスというと東洋医学の基本的な考え方です。体のバランスと整える東洋医学をとれ入れたりするのもいいかもしれませんね。
東洋医学と言ってもいろいろです。漢方や鍼灸、太極拳なんかも良いのでは…