読売新聞にちょっと考えさせられる記事が出ました。一つはヤマブシタケというキノコががんに効くと言って販売していた業者に販売停止命令が出たというもの。もう一つはキノコを食べるとインフルエンザの症状を軽減したという学会発表の記事です。
もしこれが反対だったらどうだろうか、ある健康食品業者がキノコをインフルエンザに効くと販売していたら…
たぶん、同じように販売停止命令が出ると思います。
しかしどこかの大学が、キノコを食べさせた動物実験で免疫力を上げるのでキノコはがんに効果があるとどこかの学会で発表したら…
画期的発表だと称賛されるかもしれません。実際、カワラタケから抽出した”クレスチン”という抗ガン剤があるわけですから…
キノコに含まれるβ-グルカンが免疫力を上げることは、一般によくいわれています。確かに感染症や免疫疾患にプラスに働くとは思います。しかし、感染症や免疫疾患のすべてがキノコで治ることはないと思います。
最近、テレビや新聞で取り上げられたことをうのみにして”○○”ありますかと問い合わせがよくあるのですが、テレビや新聞が言ったことが必ずだれでもいい結果を出すことはないと思います。
それらは健康食品であることが多く、健康食品にはいろいろな物があります。良い物良くない物があり、それが合う人合わない人がいます。また、今回のように食事としてとれるものではそれだけを食べるのでなく、バランスを考えて食べるようにしなければ偏りが出てよくありません。
情報過多のこの時代、情報をきちんと選別しましょう。