戦後日本人の食は大きく変わり、日本の伝統食が敬遠され欧米食が好まれるようになってきました。同時に生活が豊かになり十分な栄養をとる事で日本は世界トップクラスの長寿国になりました。しかし、これに反してアレルギー疾患とうつ病が急激に増えています。10月、11月に免疫の専門家(インターフェロンの第一発見者の小島保彦博士とカイチュウ博士の藤田紘一郎先生)の講演を聴く機会があったのですが、お二人とも食の変化がアレルギーやうつ病を増やしていると述べています。日本の伝統食は植物繊維も多く、また発酵食品が多いことから腸内環境を良好に保ち、便を多くし快便にします。免疫の70%は腸管免疫が担っており、腸は第2の脳といわれるほど「心」に関わっています。心身の健康には腸内環境を改善することが重要だという事です。
しかし、今の日本人は簡単便利でおいしい食べ物を好みますし、人によっては時間短縮や空腹を満たすことのみを目的にインスタント食品ばかりを食べたりしています。忙しく働き、便利な交通手段やインスタント食品、加工食品を食べることで運動不足や食品添加物をたくさん体に摂り入れていては心身のバランスが崩れてしまうのも当然です。
また、日本人の糞便量が減っているそうです。その原因は植物繊維の摂取量の減少と日本の伝統食である発酵食品が敬遠された事や、ストレスや食品添加物の摂取が腸内細菌の減少を招き、その結果便が少なくなったのです。(便の約半分は腸内細菌です)よい便をたくさん出すことがアレルギーやうつ病を防ぐ指標になります。
日本の伝統食を見直し、腸内環境を改善する健康食品の力を借りて心身の健康を保ちましょう!