『昭和堂薬局』

WhatsNew

 

血管若返り

 5月7日の主治医が見つかる診療所で”血管若返り”というテーマの放送がありました。
 実際ある程度、血管は若返ると私も思います。
 しかし、番組冒頭で言っている”血圧やコレステロールを下げると血管は若返る”というのは正しいとは言えません。番組で言っているような食生活をして、血圧やコレステロールが下がることで血管は若返っていくのです。
 番組で言っている食生活とは、まず野菜から食べはじめ、最後に少しご飯を食べるという食べ方でした。
 この食べ方を行うことで血糖値の上昇が緩やかになり、野菜をしっかり食べることでフラボノイドなどの抗酸化作用のある食物が摂れることにより、血中のコレステロールの酸化を防ぎ、血管を狭くするなどの血管障害を改善することができます。
 ただし、食事は野菜だけを摂ればよいのではなく、体に必要なものをバランスよく摂る事が大切で、脂質・タンパク質・炭水化物・ミネラル・ビタミンをきちんと摂る事なのです。脂質は人間の細胞膜やホルモンなどをつくるのに必要であり、タンパク質は脳内の伝達物質などをつくるのに必要です。このように体に必要なものをバランスよく摂らなければいけません。
 私は30代後半に拍手をしただけで手指の血管が切れ内出血をするということを経験しました。自分自身、健康相談を受ける立場にありながら自分の身体が病んでいることにショックを受けました。
 確かに今思うと、その頃の食生活や生活習慣はめちゃくちゃでした。その後、食生活や生活習慣を見直すことで今では拍手をしたぐらいでは内出血をしなくなりましたし、その頃はよく風邪をひき、なかなか治りませんでしたが、今では風邪もひかなくなり、たまに風邪をひいてもすぐに治るようになりました。
 この番組でもう一つ注意しなければいけないことが”冷え”です。ここで出てくる医師が水シャワーを浴びることを健康の秘訣の1つに挙げていますが、その人の体質によっては体が冷えてしまい体調が悪くなります。特に現代人は冷蔵庫やクーラーの普及で冷えている人が多くなっていますから、そのような方が体を冷やすようなことをすると余計に体調が悪くなります。
 健康番組がいっていることが、すべての人に当てはまるとは限りませんので、すべてをうのみにしないで信用できる専門家に相談してみてください。
 *番組の内容については番組ホームページを参照ください。


昭和堂薬局 | 2012年5月15日

 

10組に1組不妊に悩む

 5月6日の読売新聞に”10組に1組不妊に悩む”という記事が掲載されていました。
 読売新聞によると「不妊に悩むカップルは10組に1組とされる。一般に35歳以上の女性は不妊症になりやすく、晩婚化に伴い、不妊治療を受ける人は年々増えている」という内容でした。
 実際、当店に不妊の漢方相談に来る方も増えている。読売新聞は高度な不妊治療を行う医療機関に対しアンケート調査をし、昨年1年間の治療実績を調べている。漢方相談に来る方のほとんどが不妊外来に通っているか、過去に通っています。この医療機関の実績は妊娠数だけで妊娠率が載っていないので、その医療機関の良し悪しではないと思いますが、相談の方に通っている医療機関でどんな事をやっているか?どんな事を言われたか?を聞いていると医療機関によっていろいろだなぁと思います。不妊治療を行っている医療機関ならどこでもいいのではなく、自分に合った医療機関を探すのがいいのでしょう。
 また、漢方の特徴は補う薬があることで、加齢により妊娠しにくくなっているのですからそれは衰えであり、補うことが必要なのです。漢方薬で妊娠させることはできませんが妊娠しやすい体づくりは出来ます。不妊治療をしているけど月経周期が安定しなかったり、経血量が少ない、ストレスを感じてしまうなど、なんとなく調子のよくない方は、漢方薬を試してみることをお勧めします。是非ご相談ください。


昭和堂薬局 | 2012年5月8日

 

閉塞性動脈硬化症(ためしてガッテン)

4月25日の”ためしてガッテン”を見て、なるほどと思いました。
 今回の番組内容はこむら返りに閉塞性動脈硬化症という重篤な病気が潜んでいるという内容でした。
 閉塞性動脈硬化症は下肢に血液を送っている血管の動脈硬化が原因で、下肢の血液が流れにくくなる病気です。
 この病気は痛みが激しく歩行困難となるため、薬局店頭に来ることは少ないと思っていました。
 以前、足のつりに”芍薬甘草湯”という漢方薬が流行った時期があり、この時に”芍薬甘草湯”は対症療法的に使用するものであり、原因は筋肉の栄養不足(ミネラル不足)で起こっているため、ミネラルの補給を提案していました。単に栄養不足(ミネラル不足)の方もいたのでしょうが、血行不良で栄養が届かない方もいたのだと思います。
 東洋医学上、痛みが生じるのは”不栄則痛(ふえいそくつう/栄ぜざれば即ち痛む)”もしくは”不通則痛(ふつうそくつう/通ぜざれば即ち痛む)”と定義しており、栄養不足もしくは栄養が届かないと痛みが起こると述べています。
 筋肉は”血(けつ)”によって栄養を受け、しなやかに動くことができ、”芍薬甘草湯”の成分の一つである”芍薬”。この生薬だけで”血(けつ)”を瞬間的に補うことができるので”芍薬甘草湯”を足のつりに対症療法的に使うのはこのためです。
 閉塞性動脈硬化症による足のこむら返りは上述した”不通則痛”によるものであり、胃腸機能が正常で、適切な食物を摂取し、”血”が充分に作られているにもかかわらず、”血”の巡りが冷えやストレスなどにより悪化しているために起こる症状であり、”活血化お剤”という血流を改善する漢方薬を使うことで、このような症状で悩んでいる方の手助けができるのではないかと気付かされた番組内容でした。
 重篤な閉鎖性動脈硬化症の方は薬局店頭にはお見えにならないかもしれませんが、冷えや血流不良の方に血流を改善する漢方薬やサプリメントを紹介し、お客様の苦しい症状を和らげるお手伝いをしていこうと思います。


昭和堂薬局 | 2012年5月4日


横浜ポルタ内にある漢方薬局。あなたの健康な体を取り戻すお手伝いを致します。