2013年7月31日の朝日新聞に男性不妊症について次のような掲載がありました。
~男性不妊症、手術で改善も。課題は少ない専門医~
カップルの10組に1組は不妊症で、半分は男性側にも原因があるという。多くは精子をつくる機能に問題があり、一部は手術で改善できることが分かってきた。ただ、検査に消極的な男性が多いほか、男性不妊の専門医も少なく、治療へのハードルは高いようだ。
~精巣の手術後に自然妊娠~
結婚して丸5年になる都内の男性会社員(33)は、妻(33)との間に8月、待望の第1子が生まれる。
1年以上、子供ができず、2009年秋、不妊治療専門の婦人科クリニックを訪ねた。妻に異常はなく、男性も精液検査で、精子の運動率がやや悪いものの問題ないと言われた。
医師の勧めで血行改善などの漢方薬を飲み始めたが、精子の状態は良くならなかった。精子を濃縮して子宮に注入する人工授精もうまくいかず、体外受精や卵子に針を刺して精子を注入する顕微授精を勧められた。ただ、採卵の妻の負担を考え、踏み切れなかった。
そんな時、男性不妊外来があることを知り、受診した。触診した泌尿器科医に「精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)ですね。手術で精子の改善が期待できます。」と言われた。(以下省略)
この記事は男性不妊の一つである精索静脈瘤のケースで、男性も奥様と一緒に不妊治療に向き合っていたのではないかと想像されます。ただ記事にもある通り検査に消極的な男性が多いのも事実でしょう。
私が店頭で子宝についての相談を受けている時に、夫婦間での子宝についての”温度差”を感じることがあります。ご主人が子宝や治療に対しやや消極的であったり、奥様が治療に一生懸命になりすぎているために、相対的にご主人側が消極的に見えてしまうケース、奥様があまりご主人を頼らない、頼れないケース…。
仮に不妊の原因が明らかに”男性側にのみ”もしくは”女性側のみ”にあったとしても、子宝に恵まれるためには二人が手を取り合って”夫婦二人”で問題に向き合い、共有し、治療における大変さを互いに思いやる必要があると思います。
現在の生殖医療は高度に発展を遂げており、今後さらに発展していくと考えられますが、その治療を受けるご夫婦の気持ちや精神状態のケアに関してはまだまだ不十分な点は否めません。治療のストレスは避けられないと思いますが、少しでもストレスや不安がなく治療を受けるために漢方薬を服用することも一つの方法だと思います。店頭で相談してみてはいかがでしょうか?