読売新聞電子版のコラムに”セックスも命がけ…精子アレルギーの話”という記事が載っていました。
その内容は以下の通りです。
精子アレルギー(精液アレルギーもしくは精液血漿過敏性とも呼ばれます)は、男性の精液に含まれるタンパク質に対する、まれなアレルギーの一種です。このアレルギーは主に女性に悪影響を及ぼします。
主な症状として性行為後の膣周辺の赤みや、腫れ、痛み、かゆみ、灼熱感が出ます。重症化すると、アナフィラキシーといって、呼吸困難や血圧低下が起きて致命的になる可能性もあります。
主に、精子アレルギーは初めて性行為をした際に起こる場合が多いのですが、一人のパートナーとずっと性行為をしていたのにもかかわらず、突然アレルギーになってしまう場合もあるそうです。(これは他のアレルギーにもあることですね。私の周囲にも、ずっとエビやカニが大好きだったにもかかわらず、突然エビカニアレルギーになってしまった知人がいました)。
精子アレルギーは、その症状から、膣の細菌性炎症やヘルペスなどの性感染症と誤診されてしまう場合があり、診断が難しいのです。「コンドームを使用した時だけ、アレルギーが起こらない」というポイントから、判断します。
つまり、コンドームを使えば、アレルギー予防になるということですね。でも、妊娠を希望する女性が精子アレルギーになってしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
自然妊娠は難しいですが、方法はあります。精子を培養液で洗浄して、アレルゲンとなってしまっているタンパク質(抗原)を除去した後に、人工授精や体外受精をすることにより妊娠が可能となります。
この記事を書いた小堀医師も国際性機能学会から送信されたメールで知ったようです。
日本でどのくらいの方がこの精液アレルギーになっているのかは不明ですが、このような記事を見ると本当にアレルギーが増えていることを実感します。
花粉症にしても精液アレルギーにしても原因となる物質の違いがありますが、アレルギー反応であることは同じであり、免疫という本来自分の体を守るシステムが少しの狂いで好ましくない反応を示してしまいます。本来自分の体の中のものには反応しないはずの免疫が自己を攻撃してしまう”自己免疫疾患”や花粉や食べ物など異物ではあるが本来免疫反応が起こらないはずの”アレルギー”、自分の細胞が異常な細胞になったのに排除できずに体の中で増えたしまった”がん”など大きく分けると、この3つになります。
このような免疫の狂いを極力起こさないためには日頃からストレスをためない、食べ物のバランスを考えていい便が出るようにし、腸内環境を良好に保つことです。
便をバロメータの一つとして、ヨーグルト等の発酵食品やそのような食だけではいい便にならない時には腸内環境を整える健康食品を使い、いい便が出るようにしましょう。このようなことをして免疫を正し、アレルキーを発症しないようにしましょう。