以前から、妊活の漢方相談は多くありましたが、ここ最近さらに増えている感じがします。従来は年齢の高い方が多かったのですが、最近は20歳代の方の相談も増えてきています。
一般的に20歳代は妊娠しやすい時期ではあるはずです。中医学でも28歳ごろが妊娠力のピークと考えています。それを考えると年齢的に妊娠しやすい年齢でも、なかなか妊娠できずに悩んでいるご夫婦が増えているのでしょう。
現代社会では、食べ物の影響や生活の乱れ、睡眠不足、ストレスなど、妊娠力に影響することは多くあります。実際、相談に来られた方々の中にも睡眠時間を増やし、食生活を見直したことで妊活に成功する方も多くいらっしゃいます。
中医学が考える妊活のポイントは、五臓の中でも腎の力の充実度です。中医学の腎の充実度は28歳ごろがピークと考えられていますが、この力は個人差があります。40歳近くでも腎の力が充実している方もいれば、20代でも腎の力がやや弱い方もいらっしゃいます。
生命エネルギーの源である腎は、成長や発育、生殖に関わっています。腎には腎陰と腎陽があり、この腎陰と腎陽のバランスが崩れることが卵子の発育に関係してきます。
その他にも、心身のバランスの崩れを正していくことも必要ですが、この腎がうまく働いてくれないと妊活は成功しません。漢方で腎を補ってみてはいかがですか。