「医学のあゆみVol277.No13」という雑誌のトピックスに、「脳内報酬系の活性化はアレルギーを緩和する」が載っていました。
それは、「花粉症や気管支喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の臨床試験では、患者の前向きな感情が薬効と無関係に治療効果を高め“プラシーボ効果”が強く出て、薬効評価が困難になることが多い」らしいのです。そこで、マウスを使って、実験的に前向きな状態である脳内ドパミン報酬系を活性化して、アレルギー反応に与える影響を研究しています。
結果、前向きな感情をつかさどるドパミン報酬系の活性化はアレルギー反応を緩和する。また、ポジティブな精神状態を生み出す脳内ネットワークとアレルギーを生じる免疫の仕組みが密接にリンクしていることを証明しました。
以前より、プラシーボ(偽薬)効果は、この薬が効くのではないかという期待が報酬系を活性化して起こっているのではないかと言われていました。それを実証した事と神経が免疫系を調整し、アレルギー反応を緩和したことを証明した事は、単なるアレルギー症状を緩和する抗アレルギー剤では解決できなかった。本当の意味でアレルギーを治す事への可能性が見えてきたことではないでしょうか。
東洋医学では、起こっているアレルギー症状から体の変化を東洋医学の尺度で判断し体のバランスを整えて症状を起こらないようにしていきます。また、養生していただくことで再度同じ様な状態にならないようにしていきます
多くの方がアレルギー疾患で苦しんでいますので、もし、自分でポジティブな脳の状態を意識的に作ることができれば、アレルギーが緩和されるのかもしれませんね。ネガティブな思考の人が病気になりやすいのですが…