40代女性の尿もれ経験率は3人に1人以上
尿もれは年を取ったから経験するというものではなく、40代の女性では3人に1人以上が尿もれを経験しているという結果が出ています。
女性の尿もれは主に2つのタイプに分けられ、咳やくしゃみ、大笑いした時など、お腹に力が入った際に起きるものを「腹圧性尿失禁」、急な尿意を感じてトイレに駆け込むようなものを「切迫性尿失禁」と呼びます。
尿もれに悩む女性のおよそ8割が「腹圧性尿失禁」およそ5割が「切迫性尿失禁」とされ、それらを併発する「混合性尿失禁」も3割程度みられます。
原因も異なり、腹圧性尿失禁では骨盤底筋という筋肉のゆるみが、切迫性尿失禁では「脳と膀胱」の連携がうまくいかないことが原因で起こります。
~東洋医学で診る尿漏れとは~
腎という臓は、開閉することで、膀胱に尿を溜めたり出したりして、水分の代謝や貯留・排泄を行っています。またその一方で腎は「老化を主る」臓でもあり、腎の衰えから開閉が不完全になってしまうために「尿漏れ」が発生してきます。
裏を返せば、この腎の開閉がしっかり行われていれば「尿漏れ」を防ぐ、もしくは改善することができ、また腎をサポートすることで、尿漏れに限らず、老化を防ぎ、若々しさを取り戻すことができます。
よく用いられる生薬
鹿茸(ろくじょう)…補腎陽・益精血・強筋骨/腎を温める力が強く、精や血が不足し、筋肉に力がない、骨が弱いなどを改善するために用いる
兎絲子(としし)…補陽・固精縮尿・明目止瀉/腎を温め、膀胱での尿の濃縮を高める、白内障などに伴う目のかすみを防ぐ、温めて下痢を止めるなどの効果がある
(ポルタ店店長 佐藤直哉)