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自己免疫疾患は、なぜ女性に多いのか

 自己免疫疾患は、全身性エリテマトーデスや多発性硬化症、関節リウマチなど、おおよそ80種類ほどが知られています。これらは、自分の免疫系が自分の細胞や組織を誤って攻撃してしまうことで起こされます。そして、約80%が女性です。

 

 以前、このコラム内で、新型コロナウイルス感染症のことで解説しましたが、女性はXX染色体であるため、ある意味免疫力が高いことが一つ上げられます。また、性差によって腸内細菌叢が異なることなどが影響しているようです。人間の進化の過程で、男性は狩りに出て獲物と戦う、女性は家を守り妊娠・出産・授乳ということを受け持っていたことが男女の免疫の進化に違いが生まれてきたものと思われます。

 

 女性は、妊娠・出産・授乳などの子ともを育てることを受け持っていたので、非常に精密で複雑な構造になっています。以前、コラムでも話しましたが、女性は月経周期でホルモンも変動しますが、免疫も変動しています。(着床・妊娠維持のために変動しています)

 

 それだけ、女性の体はデリケートになっているので、何かで歯車がかみ合わなくなると体に不都合なことが起こるのです。そのため女性にとっての節目の時期に自己免疫疾患を患う事が多いのです。


昭和堂薬局 | 2022年2月12日


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