「厚生労働省は1月26日の中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)に、不妊治療について、公的保険適用対象となる治療の適用範囲などを盛り込んだ診療報酬の改定案を示す。」こんなニュースが飛び込んできた。
いよいよ4月から不妊治療の保険適用がスタートする。これを待っていた人たちも多いのではないでしょうか。
しかし、生殖の力は28歳頃をピークに加齢によって衰えていきます。漢方的な表現をすると腎の力の衰えで妊娠しにくくなります。 ということは、なるべく早い段階で妊活を進めていった方がいいということになります。
では、腎の力を保つもしくは衰えさせないためにはどうすればいいのか?時間を止めない限り加齢を止めることはできません。しかし、加齢による衰えは個人差が非常に大きいのです。毎日食べている物や睡眠時間を含め生活習慣などで大きく変わってきます。
ここ数年、当店に不妊で漢方相談にお見えになる方のほとんどは共働きです。その中で仕事の忙しさによって衰え方に違いがあるように感じます。その中でも、睡眠時間が短いケースは婦人科系の不調が多いと感じます。
また、腎の力を補うものの中で妊活によく使う生薬は、鹿茸、紫河車(胎盤エキス)、亀板などがあります。少し乱暴な分け方ですが、鹿茸は腎陽と腎精、紫河車は腎精、亀板は腎陰を補います。卵胞の発育状況や基礎体温の高低などから判断して使い分けていきます。
月経周期を整えることは腎だけの問題でないことが多いので、状況に応じて漢方を組み合わせていくことになりますので、ご相談いただけるとよろしいかと思います。