7月13日の読売新聞の夕刊に「高脂血症→脳卒中死亡率低い」という記事があった。
コレステロール値が高く、高脂血症と診断された人の方が、そうでない人よりも脳卒中の死亡率が低く、症状も軽くなるという調査結果を、東海大の大櫛陽一教授が発表したものでした。これまでは、コレステロールが高いと脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高くなると言われてきました。しかし、私は、検査数値に関し、疑問に思うことがあります。例えば、昔と比べ血圧は正常血が少しずつ下がってきて、年齢関係なく正常値は一定である点や、コレステロールも年齢や性別関係ないことなどです。
血圧は、年齢を重ねるとともに血管が固くなり弾力性を失うので、少し血圧を上げないと細い血管に血液がとどかなくなる。細い血管が多い所の代表は脳であり、脳に血液がいかなくなれば…。
コレステロールは、ホルモンをつくる材料で閉経後の女性ではエストロゲンというホルモンが減るためコレステロールの消費が減り、コレステロール値が上がります。
店頭で私は、このような理由で数字を気にしない方が良いとお客さんに言ってきたが、大櫛教授は正しかったことを証明してくれた。大櫛教授は、「コレステロールと中性脂肪で、くすりは飲むな」という本で詳しく解説しています。
検査数値はチョイ高め、数字よりもストレスや食生活の方を改善しないと、例えば、コレステロールで言えばLDLコレステロールが酸化されて酸化LDLコレステロールになると血栓をつくる原因になるので、量より質が問題なのです。質を改善するためには、食生活の改善とストレスをためない生活が重要です。
数値が、少し高いだけで病人にされないように注意しましょう。