“えっ!抜け毛は秋が最も多い”という記事が産経新聞に掲載されていました。
当店が所属する研究会でも女性の抜け毛に取組んでいます。抜け毛の悩みは以前であれば更年期の女性や病気の方が多かったのですが、最近は働く女性が増え、社会的ストレスや仕事と家事の両立などによる睡眠時間の減少による抜け毛で悩む女性が増えています。
産経新聞の記事によると、20代~50代男女に聞いた外観で気になる部分は?という調査で「シミ」「しわ」「たるみ」を抑え「抜け毛」が一番気になるという結果。
女性にとって”髪は命”といいます。女性にとって抜け毛や髪の毛が細くなるのは大問題です。
では、どんな原因が考えられるのでしょうか?
・加齢(40代以降)
更年期に入り、女性ホルモンが減少するため
・ 過度のダイエット
過剰な食事制限により、栄養が髪にいかなくなるため
・ ストレス
血行障害が起きたり、ホルモンバランスが乱れるため
・ 間違ったヘアケア
髪を気にしすぎるあまり、洗浄力が強く刺激が強いシャンプーを使うため
・産後
妊娠中に増えた女性ホルモンが、出産後通常に戻るため
・睡眠障害
睡眠が十分でないため(髪は睡眠中に成長します)
・病気
甲状腺の病気や、膠原病など
ここで東洋医学的にはどう考えるのかを原因別にお話しします。
中医学(東洋医学)では髪は”血の余り”と考えます。血が不足したり、血流が悪く血が髪に届かなくなると髪が薄くなったり、乾燥して艶がなくなり細くなったりします。
加齢によって腎が衰え、腎に蓄えられている精が不足すると、腎精によって生み出される血が不足し抜け毛になります。これは「40歳代の抜け毛」です。
人は食べたものから栄養を吸収しますが、中医学では食べたものから気や血をつくると考えます。ダイエットなどで食事を摂らないと気や血を十分つくることができず、血が不足します。これが「過度のダイエットによる抜け毛」です。
人はストレスを受けると肝の機能が正常に働かなくなり、肝の機能である気血を体の隅々に届けることができなくなり髪に血が届かなくなります。これが「ストレスの抜け毛」です。
妊娠、授乳で女性は血を消耗します。これが「産後の抜け毛」です。
睡眠障害で睡眠時間を十分取れないと気や血を消耗します。これが「睡眠障害による抜け毛」です。
その他の「間違ったヘアケアによる抜け毛」や「病気の抜け毛」は原因が多岐にわたりますので、今回は割愛します。
抜け毛を予防するためには食生活や生活習慣を改善する必要があります。栄養バランスを整え、特に髪はタンパク質からできていますので、タンパク質の制限はやめましょう。
また、自律神経のバランスを崩さないために、規則正しい生活のリズムにし、十分な睡眠をとりましょう。
食や生活習慣は以上に簡単に述べましたが、詳しくは店頭でご相談ください。
一度、毛根が障害を受けると簡単には戻りませんので、漢方薬や健康食品の力を借りるのが近道です。お気軽にご相談ください。