国立がん研究センターらの共同研究グループが、青魚等に含まれるオメガ3脂肪酸の抗不安効果を、19件の臨床研究をメタ解析で検討し、その結果、オメガ3脂肪酸の摂取により不安症状が軽減すること、また身体疾患や精神疾患等を抱えている場合にその効果が高いことを明らかにし、米国医師会雑誌の「JAMA Network Open」に掲載されました。
今回の研究は、“不安”という一般的にみられる神経症状ですが、メンタル疾患であるうつ病についての末梢血多価不飽和脂肪酸のメタ解析では、うつ病患者では健常人に比べオメガ3系のαリノレン酸やEPA、DHAが低値であるが、オメガ6系のアラキドン酸は差はなかったそうです。
また、うつ病患者では、炎症性サイトカインであるIL-1やTNF-αが増加していることが示されました。このことからEPAの抗うつ効果はおそら抗炎症効果が関係しているようです。別の研究では、リノール酸がうつ病のリスクを増加することが示されています。
今回の国立がん研究センターの抗不安効果については、オメガ3脂肪酸2g以上の摂取といっています。サンマだと1匹半でそのくらいでそのくらいになると思います。
これらのことを鑑みると、健康には食が重要ですね。