『昭和堂薬局』

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ストレスと不妊

 妊娠を希望する女性にとってストレスが良くないことは皆さん何となく理解していると思います。

一方で現代はストレス社会といわれています。実際ストレスがない人がいるのでしょうか?

ストレスは多種多様なもので、気温が高く暑いと感じたりすることもストレスとなりえます。人によって物事の感じ方や捉え方は様々で、そのストレスによって「ストレス反応」が出るものを、ストレスと呼びます。

 

 ストレス反応が起こると、副腎から副腎皮質ホルモンの一つであるコルチゾールというホルモンが分泌されます。このホルモンを「ストレスホルモン」と呼んでいます。 このコルチゾールの分泌は、脳の下垂体から放出される副腎皮質を刺激するホルモン「副腎皮質刺激ホルモン」によって調節されます。そして、この「副腎皮質刺激ホルモン」は、さらに下垂体の上位にある視床下部から放出される「副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン」によって調節されています。(「視床下部-下垂体―副腎」)

 

 このホルモンの流れ「視床下部―下垂体―副腎」が、女性の生殖器のホルモンの流れ「視床下部―下垂体―卵巣」に影響しているのです。

 

 では、中医学のストレスによる不妊はどうなっているのでしょうか 古書によると、感情が舒暢(じょよう:心をのびのびさせること)されないと肝気が条達(伸びやか)できなくなり、気血の調和が乱れると、衝任(月経に関わる経絡)は互いに滋養できなくなって不妊となる。肝気の鬱滞により血行がスムースでなくなると、月経前に乳房が脹り、月経量が少なくなり、黯色で血塊が混じる。肝鬱のために感情が抑鬱され、鬱が火へ変化すると煩燥して怒りやすくなる。疏泄機能が失調すると月経周期が前後して不安定となる、とされています。

 

 少し難しくなってしまいましたが、精神的ストレスがあると肝がうまく働けず、肝は女性の発育や生殖にかかわりがあり、不妊となってしまうのです。 治療そのものがストレスとなっている場合もあります。 そのような場合、漢方薬を治療の手助けの一端として使用してみてはいかがでしょうか。


昭和堂薬局 | 2018年10月29日

 

これからの風邪・インフルエンザ対策に!





 だいぶ気温も下がってきて、そろそろ風邪やインフルエンザが流行る時期になってきました。今年はすでにインフルエンザがニュースになりましたが、これからが本番です。

 

 予防的には、ストレスや疲労で免疫力を落とさないようにすることと、のどや鼻の粘膜を乾燥させないことが重要です。

 

 そこで、昭和堂薬局では、潤肺養津(肺陰を養い、肺燥を潤す)の麦門冬、元気(防御力)を補い、肺気を補う人参、収斂作用のある五味子で構成されている生脈散(麦味参顆粒)がいいのではないかと思っています。

 

 実際、店頭でもこの処方と板藍茶(中国ではインフルエンザ予防に使われています)や板藍のど飴が、最近よく売れています。


昭和堂薬局 | 2018年10月17日

 

オメガ3脂肪酸の抗不安効果について

 国立がん研究センターらの共同研究グループが、青魚等に含まれるオメガ3脂肪酸の抗不安効果を、19件の臨床研究をメタ解析で検討し、その結果、オメガ3脂肪酸の摂取により不安症状が軽減すること、また身体疾患や精神疾患等を抱えている場合にその効果が高いことを明らかにし、米国医師会雑誌の「JAMA Network Open」に掲載されました。

 

 今回の研究は、“不安”という一般的にみられる神経症状ですが、メンタル疾患であるうつ病についての末梢血多価不飽和脂肪酸のメタ解析では、うつ病患者では健常人に比べオメガ3系のαリノレン酸やEPA、DHAが低値であるが、オメガ6系のアラキドン酸は差はなかったそうです。

 

 また、うつ病患者では、炎症性サイトカインであるIL-1やTNF-αが増加していることが示されました。このことからEPAの抗うつ効果はおそら抗炎症効果が関係しているようです。別の研究では、リノール酸がうつ病のリスクを増加することが示されています。

 

 今回の国立がん研究センターの抗不安効果については、オメガ3脂肪酸2g以上の摂取といっています。サンマだと1匹半でそのくらいでそのくらいになると思います。

 

 これらのことを鑑みると、健康には食が重要ですね。


昭和堂薬局 | 2018年10月3日


横浜ポルタ内にある漢方薬局。あなたの健康な体を取り戻すお手伝いを致します。